これが欲しい。これこそが、私の武器となり得るものだ。噂の本が確かにあると確信したのは、とある晩の事だった。『部隊を作り、バベルの大図書館に向かわせるのです』『さすれば、その本を手にすることが出来よう』声が聞こえたのだ。天啓だと思った。これが私の空想であるはずがない!バベルの大図書館など、聞いた事も無かったのだから!