―手記 最後のページ―トール、あなたが人だったとしたら、私のせいで死なせてしまうことに、無力感を感じますわ。そして最後まで、あなたが人狼か人かを判断することが出来なかった私自身が許せないですわ。もし許されるなら、来世でまた会いましょう。さよなら、私の愛しい婚約者。宵月の壱の日 未婚の婚約者 ヴェルザンディ、死す。…手記はここで終わっている。