いつも、私は蚊帳の外でした。
なにか大事なことを決めるとき、私は大抵どこかで遊んでいなさいと言われていました。
それは、この年になっても変わりません。
未だにお母さんが、難しい顔をすることもよくあります。
――私には、なにも決められないのでしょうか?
お口にチャックして考えますが、ぽろぽろと思ったことはこぼれてしまいそうです。
いつもいつも、庇われて、目を塞がれてばかりで、ここまでやってきてしまいました。
それは愛情ではないと、わかっています。
優しくされることが愛情ではないのだと、わかっています。
訴えたいけれど、黙っていろと言われたのです。
だから、私はここに、考えを残しておこうと思いました。
[絵本作家志望なのに、絵もうまくはないんだから。
もっとも、文章だってひどいものだけど。]