― 閑話休題・温泉蔦はかく語りき ―えっ出口ですかい?そいつぁ、アッシらみたいな温泉一途な温泉蔦には関わりのねぇことでなんせ掃除だけでもこんっくらい広いんじゃ手ぇいっぱいでさ。手なんかありゃしませんがね城全体のことなら、蛇サマにお聞きになったらいいんじゃないですかい?なんでも心意気が大事ですよ、ハートを震わせりゃあ、蛇サマだって誰だってどうにかしてくれますやそんじゃ、アッシらは露天風呂の手入れがありやすんでこれで[兎が聞き出したのはたぶん、ヒントじゃなかった]