人狼物語−薔薇の下国

533 R【P】村2


【独】 墓守 シメオン

[…は放り込まれた部屋で、枕を吸った。少し埃っぽくかび臭い。]

あの仮面は、どうしたら使えるのだろう。
わたしたちの子供に、と話をしていたのに、恋人は逝ってしまった。

[…は昼のことを思い出していた。
仮面を手に、ユーリエの眠る教会へ足を運んだが、元気をなくした百合の花と共に眠る彼女の姿しかなかった。]

ああ、彼女の眠りを邪魔してはいけないね。
うん、君は眠っているだけなのだろう?
ふふ。目を覚ましたら狼に気づかれてしまうからね。
わたしが村を平和にするまで、少しの間、眠っていてね。

[…はユーリエに接吻ける。]

[腐敗臭の漂う哀しい教会よりも、今はこのかび臭さの方が幾倍かマシに思えた。]

(-124) 2020/03/06(Fri) 00:34:19

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