人狼物語−薔薇の下国

68 Es2nd― 緋の世界に滲む月 ―


【独】 気儘な猫 カレル

――幕間―――

[夢を、見た

やせ細った小さな身体を丸めて、穏やかに眠る幼い子供。

そのぱさついた金の髪を撫でる暖かな掌の主が、
かつて恋焦れた兄のものだったのか、
現在想い慕う先生のものだったのか、

眠い目を擦ってその眼を開いて確認しようとしても、
ぐずる子供を宥める様に撫でるその掌の暖かさが、滲む優しさが瞼を更に重くさせて、ずるずると微睡の淵に引き戻されるから判らない。

けれど、どちらでも構わなかった。
安心しきって「彼」に身を委ね、甘えて深い眠りの淵に落ちて行く…]

(-121) 2013/10/02(Wed) 08:46:55

SWBBS V2.00 Beta 8++ あず/asbntby