ま……あれもこれも中途半端な状態で、ふっつり途切れちまうわけにゃいかねぇしな……それに……。
[言いつつ、意識をある方向へと向ける。
そちらから響いてくるのは──歌]
……よばれてる、みてぇだしな。
ちゃんと、戻るよ。
『……うむ』
[少しずつ明確になっていく意思の在り様に、響く声に安堵の響きが織り込まれる]
だから……まあ、なんだ。
心配すんな、兄者。
ミーネが婿取るまでは、こっちに来ねぇように努力すっから。
『……うむ』
[婿取り、という言葉に複雑そうな響きが織り込まれたのは、まあ、仕方ないわな、と突っ込み入れず]