ぼくにとって、きみはまだ、十万人の男の子によく似た、ひとりの男の子でしかない。ぼくはきみのことなんて必要じゃないんだ。きみだって、ぼくを必要としていない。きみにとってぼくは、十万匹の猫と区別がつかない、一匹のただの猫だからね。