【独】 補佐官 ギィ > 【秘】 花屋 オクタヴィア

[雪の道を、二人の幼い子供が歩いている。
少年の方は大股でさっさと歩いて行き、少女の方が危なっかしく追いかけている格好だ。そして案の定、こけた。少年はぎょっとして、何やってるんだ、とか、鈍臭い、とか暴言を吐きながら、少女の方へ引き返して手を差し出す。其れから雪を払ってやると、今度は仲良く、同じ歩幅で歩きだした。

最期に見たのは夢か幻覚か。男は静かに、瞳を閉じる**]