[こんな結末だったとしても。繰り返すことになったとしても。次があるなら、また彼女と共に在りたい。何度でも、何度でも、ずっと。それは恋慕というにはあまりに醜い執着]―――――……っ。[崩れ落ちる愛しい人を受けとめる。声を発しようとして血を吐いた。堪えきれずに膝を付き、彼女を抱きかかえるようにして雪原へ倒れ伏す。冗談みたいに赤く染まっていく雪は、しかし現実であると遠くなっていく意識が告げていた。其処に居ることを確かめるように、既に温もりを感じない彼女の身体を抱きしめて]