誰だか知らないが、お前の主人に伝えろ。貴殿の申し出は我が上官クレメンスへの裏切りであり、ひいては我らが王への裏切りだ。そんな腐った連中に頭を下げるくらいなら、未知の大地で野垂れ死んだほうがマシだ。私、ヴェルナーは決して貴殿の計画には加担しない。それがあの方を陥れるためのものであるなら、命に代えても阻止してみせる、──とな。