18XX/7/2 某所
あれからもうすぐ三年がたとうとしている。光陰矢のごとしとはこの事だろう。
いつしか私はあのときのダイサンセイリョクに襲われた影響か、女性に対して劣情を催さなくなっていた。
体にこそ異変が無いものの、その変化は徐々に大きく現れ、事もあろうか同性に対して性的興奮を感じるようになっていた。
初めこそそうなってしまった私自身に酷く不快感を持ち、時には自らを傷つける日すらあった。
だが今ではその劣情すら受け入れてしまっている自分がいる。
年端の行かない少年や、敵対心の少ない者らを
手当たり次第に手篭めにし、時には村も追われ、警吏に追われ、
色欲におぼれすごす日々が続いた。
だがそのような灰色の日々にある情報が私の耳に届いた。
アヴェの目撃情報だ。
to be Continued...