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――ボツ:暗ロール――
ねえ、私考えたんです。
相手を見つけられなかった人がいても、恋に敗れた人がいても、助けられる方法。
[にこり、彼女に微笑みかけ結わえていた紐を解く
ぱさり、肩にかかる黒髪が降りて]
ほら、こうやってあの人を誘惑するんです。
――……自分だけを見てほしいって、ね?
[そのまま指先はスータンの前を開いて、中に着込んでいるシャツのボタンを外していく]
あはは……どうでしょう、出来ると思います?
[神職の男が「そんなコト」をしたことがあるわけも無く、手は微かに震えている
それでも唇は笑みを無理矢理に形作ったまま、緩く首を傾げ細めた目は髪よりもずっと暗い色を宿していた*]