ああ、でももし、君がどうやっても人間から血を吸えなくても。 僕の血をあげる。 僕がずっと君に血をあげる。[声に出せば、それは冷えたからだの芯に、息苦しいほどの熱を点して疼かせる。その行き着く先が、もろともの破滅だとしても。][おそらくは、今も自分に付き従う愛し児が、それを許しはしないだろうけれど。]