さらに、それら重要な下肢の筋肉など、体の支持を司る筋肉を休ませるために、
人類には坐るという機能があります
これは、上肢を自由に使えるという霊長類固有の性質にも強く拘わっています
つまり寝ていては上肢の自由はかなり制限されますが
立っていてはその間ずっと支持筋群は使いっぱなしでエネルギーを消費します
その両者の欠点を補う形で、座るという動作があります
この時体重を支えているのは下肢ではありません
臀部です
そうすると、臀部に内部の骨や筋肉(特に骨)にかかる負荷を分散し
あるいは坐るときの動作で加わる衝撃を吸収するための緩衝材が必要になりましょう
そこで脂肪組織が発達したというわけだと思います
骨盤外に突き出た大腿骨
幾重にも積み重ねられた筋肉
大きな緩衝材としての脂肪
この3つの構造が合わさって、おしりはこんもりと盛り上がるのだと思います