[いない相手に、言えるはずもないことを呟く。不毛なこの感情は、片想い、とでもいうのかもしれない][ルートヴィヒは苦笑して、やれやれと首を振ると、切り株に腰掛けたまま、青空を見上げて、目を閉じ息を吐いた。] ──待っとるよ。[何も語らず、何も求めずただ、彼が安らぐ日をいつの日か──孤独な月明かりでなく、陽の光の下で、心から笑う彼を見たい。]