人狼物語−薔薇の下国

3 薔薇330再戦村


【独】 記者 ヴィクトリア

―ローゼンハイム氏が無残な姿で発見されてから、3日目の昼。
今日も死体が発見される。
それは先日私を「村人」と判定した、シュテラ氏。
残されたもう片方の占い師、リーザ氏が私に「村人」の判定を下したことにより、村全体から見て、私が人狼ではないことがわかった。
リーザ氏が人狼でない限りは、シメオン氏、エレオノーレ氏のどちらかが最後の人狼ということになる。
しかし、リーザ氏が人狼、または人狼に加担する者である可能性を考慮し、リーザ氏を処刑することとなった。

……事件が起こってからいつも口を閉ざしてきたエレオノーレ氏が、人狼であると判断することは容易い。
だが、何者かから圧迫を受けている可能性も、考慮しなくてはならない。本当に無口というだけで、人狼と判断してもいいのだろうか?
最後まで考えることを止めてはいけない。残された情報を最終的に吟味して、明日処刑する者を決めていこうと思う。
……私が生きているのであれば。―

それが、墓場に残された手帳に書かれた最後の文章であった。
翌日無残な姿で発見されたヴィクトリアの右手には、死してなお取り外すことができないほどに、しっかりとペンが握られていたという。

(-25) 2013/06/01(Sat) 22:04:10

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