ふふ、ここは私達の領域だよ[先日のようにはいかないからね、と囁く声は実際楽しげだった。案内するのは──お風呂です。お風呂。安心してください洗い場の広さも自慢です>>1325]─ 紅榴城・自慢の大浴場 ─ とはいえ私達は争い事は苦手な平和者でね 時間を区切ろうか 1分のあいだ、私達の牙を受けずにいられたら貴方の勝ち、でどうかな?[薔薇と香油の香り混じる湯気が浴室全体を曇らせている。梟は艶やかな笑みと共に、狼士の喉のあたりを指差した]