[返しの斬撃がリミテッドの左脚へ降り下ろされる。]――《模糊として堕ちよ<in obscurum>》。[ 唱えた呪言に、レイピアが鈍く光った。 傷を負った者を一瞬だけ朦朧とさせる魔力が切っ先に宿る。] ――リミテッドよ。貴様の敗けだ。[その声を彼女が聞いた時、魔王の姿はごく至近といって良い近さにあっただろう。**]