負傷兵 シモン

［気が付いた時には、倒れる予言者の体を神父がなんとか抱きかかえ、大事は回避されたようであった>>1233］

　ッ！　大丈夫ですか！？

［甘美な夢から覚め、一気に現実に引き戻される。
　予言者の元へ這々の体で駆けより、顔を覗き込む。
　それはおよそ生気を失った青白い顔だった。］

　まだ、息はあるんだよな……？

［神父の助け>>1234にはなれそうにないが、体温が低くなりつつある青年の手を握ってやる事はできる。
歓喜の心地で予言を聞いていた時には、全く気づかなかった。気づけなかった自分を、恥じた。］


　良かったな、君、神父さんのおかげだよ。

［少なくとも、悲惨な死に方をする役割からは逃れられたんじゃないか？と、心の中で語りかけた］*