……ふたりとも……[言いたくなった、と。嫌いじゃなかった、と。自分を騙した相手のはずなのに、それが偽りには思えなくて。言葉を詰まらせていると、頬に触れていた手が離れ、代わりに拳が胸を突いた>>1215]