何...?[ 普段はすっかり忘れている胸の深くに残る魔の欠片、それが、ふいに脈打ったような気がして眉を顰める>>871 ]リー?[ 同時に、突然涙を零したアイリの様子に、目を瞬く ]どうした?一体...[ そ、とその肩を抱くと、魔の欠片がじり、と灼けるような痛みを伝える ]これ、は......まさか......魔将の、魔力か?[ アイリの中に、今までは殆ど感じられなかったその力の波動を感じる。そして、それが、彼女自身を奇しくも癒しているという事実も ]