神父 ジムゾン

[ディーターは『ヨアヒムと同じ』のくだりには
思うところある様子だったが、
構わず質問を投げかける。

いつものことながら見事な記憶力、>>1092
こっちは言われた端から忘れそうだったので、
奥の保管庫の配列をざっと頭に浮かべ、
示された棚と本の位置に、脳内でざっと丸を付け、
『羊皮紙三巻』というところだけ文字で覚えこむ。]


　　ありがとな、助かった！！


[この年上の昔馴染みに、憎まれ口も叩きはするが、
時折こうして頼りもするし、素直に礼を言う。
子供の頃も、こいつの語る本の知識には、
お前すごいな！　と目を輝かせたものだった。
なお、転ぶなよ、と追いかけて来た言葉に]


　　お前さんこそ風呂で寝て沈むなよー！


[と返したのも、まあ、
ありがとな、の代わりということで、ひとつ。]