仕立て屋 エルナ

　お、クララじゃないか。

[ちびりあがりそうなところに、救世主が現れたようだ。知っている声が後ろから聞こえてくる。>>1163

クララだ。この村の書物の保管庫で働いている。
狭い村の中で、歳も近い、仲の良い女性だ。

どうも、彼女は昔から俺のことを"俺っ娘"だと思っているような節があるように感じるが……気のせいだろうか。]

　やぁやぁ。ちょうどいいところで会ったね。
　俺もこれから山に向かうところだ。
　一緒に行くか。

[実は俺も暗いのが怖いことは明かさない。しかし、観察力の高い人なら、顔が恐怖で引きつっていることがわかるかもしれない。*]