今回の作戦行動、見事だった。
本隊の援護薄い中で、良くぞ作戦を成功させてくれた。
その腕を見込んで卿に一隊を預けたいのだが、どうか。
正式な辞令は後になるが、第二特別分隊を率い──…
…いや。「元の」指揮官は存在しない。
卿の所属する第二特別分隊は、実は今回の新設なんだ。
つまり元々の指揮官は存在しない。
隊も外国人部隊…所謂”寄せ集め”だ。
その指揮であれば、甘い任務だとは言わないが、
無論報酬はその働きに応じさせて貰ううつもりだ。
どうだ、受けてはくれないか?
[命という形を取らなかったのは、
これが当初の契約の範囲外と知るからだ。
ゆえに新たなる提案と受諾という態を取り、
かつての後輩に良く似た男へと視線を向け答えを待った*]