旅人 ニコラス

― 村内/オットーと・回想 ―

さすがお勧めなだけありますね。とても美味しそうです。
ではまずベルリーナ・ラントブロート>>931を。

[オットーが作った焼きたてのパンは、みんな美味しそうに見えて、いつもどれにするか迷ってしまう。
そこへいい出来という前置きが付くと、一層期待が膨らむし、実際もっと味わって食べることができるから、とても不思議だ。]

えっ、今日もいいんですか？　ありがとうございます。ここのパンはいくつでも食べられるので、嬉しいです。

[焼きたてパンの味見は非常にありがたい。いつも好意は遠慮せずに受ける。
食べている間中、自分はきっととろけるような表情を浮かべている自覚があった。]

[自分の奇妙な食事習慣について言及したとき、オットーの感想>>932を耳にして、一瞬動きが止まった。]