他愛もない話。希望だけの再会の約束。《もし、また》 そんな言葉で夢を見た、遠い、春の夢だ。[ 卒業式で涙の海に溺れそうになったノトカーが、ユーリエの姿を見かけるなり風のように飛んで逃げ、探し回った挙句に厩舎のイイオトコ号の馬房に隠れていたのを見つけた。愛馬の首を抱きしめて泣いていた彼を引きずり出して、ユーリエの前に連行したのが、最後の思い出だった。* ]