― 帝国前進拠点 ―
ああ。けれど実に効果的だ。
[ソマリの笑み>>939を、似たような顔で受ける。
痛みを押し殺した直後は特に思考感覚も麻痺を起こす。
かつての学び舎、それが何だ。ただの形でしかないと]
補給に関しては、同じことを狙われないとは限らない。
警戒すればいいといえばいいですが、相手に必要以上の情報が渡っているかもしれない現在ですからね。
……悪くはないと、私は思います。
[ここで、何も手にしていなかった右手を鋭く外に振った。
外の草叢の中、人の気配ではなかったから犬のような動物か。
確実な手応えはなかったが、気の立っているせいかもしれないと一度は見送ることにした。二度目は追う心算だ]