[コインを渡すと、ヴィンセントは改めてそれを検分する。灯りがある分、以前に見た時よりは見やすいだろう] ――……記憶媒体、か。 可能性はあるな……。[どうしますか、という言葉と共に、手のひらに置かれるコイン] 堅い風だったのに、そういう聞き方をするんだな。 ……解析しない選択肢があるか?[彼の気遣いを感じ、薄く笑う]