[納得した顔で頷いていたが。ヴィンセントの視線に気づき、首の後ろに両手をまわすと、鎖に通された指輪を見せる] 結婚してるんだよ、メルとは。 離縁の仕方は知らんし、されたようなものだが。 ……あそこまで踏み込んで、俺が生きているというのが、な。 本当に奴が生きてるのなら、やり口も変わってるだろうが。 [生存情報への喜びの次に。自分がやもめかどうか情報に繋がるのかと思うと、妙なおかしさが込みあげる。場違いさがまた]