―回想:士官学校の頃/寮にて―
[夜半に扉から戻るには消灯時間は過ぎており、窓が近いこともあって、帰りが窓からの侵入になることは幾度かあった。大概は開けはなしてあれども、身体の疲れに適わず鍵を閉めたままディークが寝てしまった際には、夜半まで起きていることの多い隣室を頼る事になる。]
>>711
ええ。つまた体力の限界まで動いたせいで、
俺のことなんてすっかり忘れて、昏倒してるんじゃないですかね
今なら砲撃しても起きませんよ、きっと。
[ディークについてをそういって]
──カークの奴は寝てますか?
すいません、ついでにこれも渡しといてください。
[窓を開けてくれたソマリに声を潜め問う。近くの木を支えにしながら窓枠に足をかける。隣部屋の同学年を起こさぬように小さな声で尋ね、彼から借り受けていた授業用のノートをおいていく。]