……と。
[飛んだ思考を引き戻しながら、ヴィンセントとの話に耳を傾ける]
まあ、見てみないと何とも言えない。
見ればわかるだろうが。
[カサンドラの拉致情報についての話が続く。
その話は簡単には聞いていた。公国側への逃亡、ということは、
拉致犯は公国側の人間と考えるのが妥当だろう]
レイヴンウッド技術局主席代理……長いな……彼女の拉致は、聞いている。まさか、その拉致犯が、……ってことか?
傭兵やってりゃ、あり得ることではあるが。
こちら側の戦場で動いてたら、新興の傭兵団の入りくらいは、俺の耳に入ってただろうし、
……比較的最近の事かな。
[残念な事ではありますが、というヴィンセントの言葉に、顔色を変えずに頷いた]