[チョコレート記念日の逸話が、継続して続いていたことを知らされたのは夏。シュヴァルベに学習用魔器を運びに行く為の人選をする時の事だった。][最初は友達に会いたいから。次に、お世話になった先生に会いたいから。ラヴィをもふりたい。スノウを抱っこしたい。細かいことはどうでもいいからとにかく学校へ同行したい。]普段兄には強気な妹とはいえ、ここまでの剣幕で言われるとさすがに鈍い自分でも何かを察せざるをえなかった。]