― 回想/襲撃事件後・帝国内某所 ―
煙幕もあって、心臓を直では狙えていなかった。
なのに、魔法弾の威力だけで胸を押さえて倒れたんだ。
鼓動もまだあったけれど、乱れていたように感じた。
もう一人は予想通りの反応をしていたよ。
瞳の色も確かめられはしなかったけれど、ニュートラルな力が働くのなら納得の範囲だな。
[お久しぶりというのに硬い表情で頷き返し、ノトカー>>888に襲撃時の詳細を伝えた。
スティと知って咄嗟に取ってしまった行動までは査問でも言わなかったし、この時も説明に含めなかったが]
貴石による増幅?
大きさには限界があるだろうけれど、純度と種類ね……ふむ。
先に相手に無理にでも持たせておければ色々変わるか。
現実的にどこまでできるかはさておき、ね。