奪還の際に私もラムスドルフ少佐と抗戦しましたが、…あの男は、『猫』とは知己なのでしょうか。後方部隊の者に確認したところ、ラムスドルフ少佐は勇猛残忍な男として有名だとの事。味方の奪還ならば、生きてさえいればいい。腕や足を落としてでも成し遂げる――と、そういう危険人物だとか。……しかし、『猫』の案により彼女を質にとったふりをした所、追撃の手を緩め、激しく動揺していた様子です。また、非常な怒りを感じているようにも見えました。……なんらか、特別な感情を抱いているのかもしれません。