[元より、侮る気持ちは微塵もない。時折その面影が守るべきひとと重なる故に、少しばかり感傷が過ぎてしまったようだ。彼女もまた、白刃持ち、屠り守る側なのだから。花が綻ぶような笑顔を見ればまたそれも揺らぐのだが。>>816その腕へ向けた期待も、彼女が命散らせることへの憂慮も、矛盾しているようで、いずれも偽らざる本心であった。]