[箱を覗きながら呟き、来賓用の茶葉と、パック詰めされた乾き物をひとつずつ手にする。それから隅に転がっている缶に目を留め、瞠目した]これは…[拾い上げると、それは水飴とハッカを使ったキャラメルの缶。こちらの大陸でしか入手できない其れを久しく見たことはなかったが、長期保存用に空気を抜いたものであるらしく、賞味期限の刻面は2年後をさしている]……懐かしいな。[我もなく、唇が、ふ、と綻ぶ。]