人狼物語−薔薇の下国

13 Chant 〜あなたを失い死を知った〜 SIDE:B


技官 カサンドラ

― 夜の講義 ―

>>806

 いかにも、少尉。正解だ。紙に描ける魔法陣の数だけ可能だ。
 尤も、精度のよい版を作成するのがなかなか骨でな。
 こればかりは技師を育てるより他ない。

[主に私財を投じて育てました…。ごはん食べられなくなる程度に。
 その辺の事情は、一番付き合いの古い友人がご存知であろう]

 そう、これは、魔力というエネルギーを利用した科学技術だ。
 だからこそ、こういう手品よりも――

[その後の言葉を続けず。
 革手袋の上に落ちた、冷えた空気中の水分の結晶物を、そっと潰さずに見守った。

 遠くで。人の悲鳴が聞こえたような気がする]

[笑いもせず、泣きもせず。泰然と燃える炎を見つめる女を、「魔女」と、兵士たちは畏怖をこめて呟いた]

(824) 2013/06/15(Sat) 00:47:44

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