――三年二ヶ月後――
[シロウの言葉>>815を聞けば、笑顔で応える。]
えぇ。そのクラスであれば、その両人でも、他の者でも。
……それ以上、でも。
[くつくつと笑い声を零し、じっとシロウの様子を眺める。
そして、思い出したかのように席を立ち、一つの懐中時計を持って戻ってきた。]
これをお持ちください。
帝国内においては、ある程度動きやすくはなることでしょう。
[そういって差し出したのは、トゥーレーヌ家の紋の入った懐中時計。
施された意匠から、それが価値ある物であることは一目でわかるだろう。
……もっとも。これを使ってシロウが帝国内で何かしないとも限らず。
渡したものは、三年前に暗殺された、先代当主の所持品であるが。]