あの夜…。初めて君を見た時、なぜだかとても……惹かれた――。あの時君は、バランに人としての命を奪われて、悲しみの底に沈んでいたと言うのに…。月明かりに照らされ、ただ1人廊下で斃れる君の姿はまるで夜の女神の化身のようで……、嘆きに伏している君は、どこまでも美しかった――。