[合図と同時に、川岸に程近く置かれた公国補給物資から火の手が上がる。だが、今から慌てるのではもう遅い。既に帝国兵は懐の中だ。白兵戦慣れしていない補給部隊の目を欺くのは容易だった。炎の混乱に乗じて、浮き足立つ兵と遭遇しては、一人、また一人と屠ってゆく]