【見】 イベントコンシェルジュ ルージュ

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意を決したつもりでもその足取りはおぼつかない。

存在が不確かなのはこの村じゃなくて自分のほうか……。
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『ルージュさん！どうしたの？
泊まってく？』>>691

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そんな意識をはっと目覚めさせるようなはきはきとした声。

自分の名前を呼ばれているというのに、
その声が自分にかけられたものだと気づくのに少しの時間が必要だった。
]

え…………
いえ、泊まるつもりは、なかったけど……。

あ、そのこんにちは。

[
同じ村の人間同士で、このよそよそしさ。

だが、そんなものは気にも留めず、
陽気さで周囲を照らす、宿のお手伝いで、看板娘のような人。
それがリーザさんだ。
]*