[部隊に待機を命じている以上、自分も休むわけにはいかない。 仮に休んで良いといわれても、眠れる気はしなかった。 奇襲部隊の熱気の余波に、胸が燻っている。 気を静めようと拠点の中を歩き回っていると、 遠くに、知っている姿を見つけた。]ウェルシュ、 …。[彼もここに来たのだなぁ、という何気ない思いが、 裏で糸引く人物の意図へと自然に向いたのに気付き、 苦い顔で思考を打ち切った。]