― 帝国前進拠点 斥候隊待機所 ―
[>>794メルクーリオが連絡を終え、慌てて待機所に戻ると。
アイゼンシュタイン少尉が来たので、中尉の部屋に通したと
プロジットが言う。
大丈夫かな、と思いつつ、足音を消さないようにして
ダーフィトの部屋の扉を叩く]
――……アイゼンシュタイン少尉、いらっしゃいますか?
お疲れさまです。中尉は……。
[扉を開けると、残念な光景が待っていた。案の定。
柔らかい空気が部屋に流れていたから、少尉は気を悪くしていないようだった。
心の広い人なのだろう、とメルクーリオは思う。だが]