[食堂での爆睡事件の後も、彼は自分の病を気にかけてくれていて。病についての新しい記述を見つけた時に、わざわざ本を持ってきて貸してくれるのだった] ――…しまった。返しておかないと。 忘れる所だった。[この時間から行くのは、なんだか色々と問題がありそうな。ありそうな気がしたが……] ……返さない訳にもなあ。 扉の前に置いてこようかな。そうっと。 うん。そうっとね。[引き出しからいくつか菓子を取り出すと、医学書と一緒に袋に入れて、トールの部屋へと向かう]