ユーリエ、少しこいつを見てやってくれ。怪我してるかもしれんから、手当ても頼む。[現れた少女の銀の髪は、ジークに似ている。ヴォルフが妹かと問うのも無理もない。ウサギ、という形容も、なんだか納得できた。]じゃ、お前もおとなしくしてるんだぞ。おれはあいつ《ヴォルフ》をどうにかしなきゃならん。[いつもの笑みに戻ったエレオノーレの背を押して、ユーリエの方へと促した。]