我が望みは、ひとえに公国の併合。 二つの国を一つとする為に。 公国を弱体化させ、その力を削ぐのみ、です。[和平など、望まない。そんなもの、かりそめの平和でしかないと、わかりきっているから。戦争自体も、望まない。正面からぶつかり合えば、どれほどの血が流れるか、わかりきっているから。仕掛けるならば、もっと相手の戦力を削いでから、だ。望むのは、一方的な支配。それが如何にエゴイズムに満ちた考えであるか、わかってはいるけれど。――――――己は、こんなやり方しか、知らない。]