[...は、手のひらサイズのパイが山のように積まれた大皿を抱えてよろよろと現れた。][危うく崩しそうになりながら、なんとかカウンターに置いた。]みなさま、こんばんは。パイを焼いてみましたので、どうぞ召し上がって下さいまし。たくさんありますので、お好きな物をお好きなだけどうぞ。ですわ。これ、わたくしが姉妹と特別な日に作るパイなのですが……中に、一つずつ、ボタンが入っているのですわ。そのボタンの色で、運勢を見るのです。こちらもお遊びとしてどうぞ。