― 卒業パーティ・花火 ―
[ドン、という低い音。
火薬と魔法の混ざり合った花火が、弾けて。
美しい模様を空に散らしてゆく]
わぁ……、………。
[歓声があちこちから上がり、それに紛れて、ノトカーの声が聞こえた>>750]
お前も見るの初めてか。
……ああやって弾けんだね。綺麗だなぁ……。
[両国の技術が融合された花火が、
人を、命を痛めることなく、ただ花を咲かせて消えていく。
1発きり、高価なものだけれど]
――…こういう贅沢は、いいな。
[消えて行った花弁の余韻の中で、ぽつりと呟いた*]