…野盗討伐のための援軍を?[そのゲルトが出先で野盗討伐を行ったと聞いたのは、彼の出立から少し後の話だ。恙無く討伐した──と届いた報告についで、当のゲルトが負傷したらしき旨の報告が遅れて届いた。別部隊からの報告だ。恐らくは最初は口止めをしたのだろう。そう察せられたから、男は短く苦笑を零した。さて──これが知れれば、黙ってはいられないだろう人々がいる。けれど部下の気持ちは理解出来てしまったから、男は彼らに告げるよりも直接物資を手配する方を選んだ]